酸素飽和度がキーになる

COVID-19の突然の悪化についてのメカニズムを解説する番組を途中から見る機会がありました。(5月12日 NHK クローズアップ現代)

新型コロナウイルスは普通の肺炎と違い、喉で炎症を起こすことなく肺の奥まで侵入し、そこで炎症を起こすため、咳や痰などの自覚症状が出るころには炎症が肺全体に広がっている可能性があるというのです。

新型コロナウイルスで亡くなった方のなかには、多臓器不全を起こしていたケースがあるというのは耳にしていました。なぜだろう・・と思っていたのですが、この解説で明らかになりました。

解説では、重症化の過程としてウイルス侵入期:軽症➡中等症➡全身性炎症期:重症と進行する。その症状の時期によって使われる薬が違うということ。


そして重症化につながるリスクがある兆候例としてあげられていたこと。

緊急性の高い症状。と解説は進みます。

重症化したケースの体の中で何が起こっていたと考えられるのか。

さらに分析は続きます。そこで分かってきたこと。それは、全身の血管で免疫の暴走(サイトカインストーム)が起こり、炎症が多発していたのではないか。それゆえに肺炎なのに肺だけではなく、他の臓器でも炎症がおこり多臓器不全を起こしたのではないか。

そして、基礎疾患がある患者は重症化のリスクが高い。その基礎疾患とは、高血圧、糖尿病、心血管系疾患。すべて血管に関する疾患です。つまり、これらの基礎疾患により血管が痛んでいる可能性が高い患者は重症化する可能性が高い。

つまり血管が重症化に関係しているということでした。

重症化の兆候のひとつに酸素飽和度があるとも紹介されていました。

酸素飽和度とは?

血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示します。SpO2のSはSaturation(飽和)、PはPulse(脈)、O2は酸素を示しています。SpO2は血液中(動脈)の多くのヘモグロビンの何%が酸素を運んでいるかを示しています。正常値は96%以上。95%未満は呼吸不全の疑いがあり、90%未満は在宅酸素療法の適応となります。SpO2はパルスオキシメーターという簡易装置を用いて測定します。(神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部HPを参考にさせていただきました)

ただし、現時点では医療現場でも酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターは不足しがちで、一般家庭での購入、使用は控えていただきたいというコメントつきでした。

この番組を見終わって、いままで新型コロナウイルスといえば、肺炎というキーワードから勝手に灰色をイメージしていたのですが、血管やヘモグロビンのはなしになって、赤を連想するようになりました。

赤は元気を与えてくれる色でもあります。

正しく知って正しく怖れ、元気をもって正しく立ち向かう。

いまいちど、手洗い方法を見直し、気の緩みはないか再確認し、不要不急の外出は自粛していきたいと思います。

Stay home♡





















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